末広×縁起物
古来より扇子はその形から末広がりの縁起物として親しまれてきました。
それ自体が縁起の良い扇子ですが、白竹堂ではさらに縁起の良い生きものやモチーフをあしらったものを数多く取り揃えています。
蜻蛉
前に向かってのみ飛び、決して後ろに下がらないことから「勝ち虫」と呼ばれ、『何事にも向かい勝つ虫』として特に戦国武将に愛されてきました。
鮎
日本を象徴する縁起の良い魚。古代では幸先の良い吉兆を表す魚として占いに用いられました。また、卵の数が多いことから、「子孫繫栄」の意味も持ちます。
鶴
古来より"長寿"を象徴する吉祥の鳥。「夫婦鶴(めおとづる)」という言葉があるように、鶴は夫婦仲が良く一生を連れ添うことから、"夫婦円満"の縁起物として知られています。
千鳥
群れをなし波を避けて飛ぶことから、「夫婦円満」「家内安全」を表す縁起物とされています。また、千鳥の語呂合わせから「千を取る」など、"目標達成"や"勝運祈願"などにも用いられます。
龍
登竜門の逸話によると、困難に耐え抜き財を成した人物や学業で優秀な成績を残した人は、龍になると言われています。そのことから、「学業成就」「商売繫盛」「一家繁栄」をもたらす縁起物として古来より重宝されています。
鳳凰
吉兆をあらわす神の鳥。人々の願いを叶え、"幸せと繁栄"に導く力を持つと伝えられています。晴れの日や祝い事に用いられることの多い縁起物です。
馬(左馬)
馬は右から乗ると転ぶ習性があり、左から乗る「ひだりうま」は長い人生を転ぶ事無く過ごす事ができるとして、招福の象徴とされています。
瓢箪
六つ揃った瓢箪は「むびょう(無病)」と言われ、無病息災を守るとされています。また、種子が多いことから「子孫繁栄」、蔓が巻き付くところから「商売繁盛」など多くの意味を持つ珍しい柄です。
富士山
言わずと知れた日本一の山です。末広がりの形からも、「不死」「無事」の語呂合わせからも、その荘厳さ・壮大さは縁起の良いシンボルとなっています。
雲
さまざまな形に姿を変え、天候を大きく左右するほどの力があることから、古代より瑞祥の象徴として、多くの意匠に用いられてきました。