扇子の種類~素材や大きさ、用途ごとの違い~

白竹堂オンラインショップで取り扱っている扇子は大きく分けて、夏扇(なつせん)、飾扇子、舞扇子、茶道用扇子の4種類あり、それぞれ用途が異なります。
さらに、一般的に夏季に使われる夏扇は、素材や大きさ、作り方等で分けてラインアップしています。以下にそれぞれの違いを簡単に紹介していますので、商品を探す際の参考にしてみてください。
夏扇
夏季に使用される一般的な扇子を総称して、夏扇(なつせん)と言います。商品ラインアップの大部分がこの夏扇です。
オンラインショップでは夏扇を扇面の素材ごとに、紙扇子・生地扇子・竹扇子(板扇子)に区別しています。生地扇子はさらに、デニム扇子・革扇子という分け方もしています。
左利きの方用に、通常の扇子とはつくりが反対になっている左利き用扇子もあります。
紙扇子と生地扇子
「紙扇子」と「生地扇子」は、扇面に使われている素材と作り方で区別されています。
紙扇子は、扇子用の和紙を両面に貼り合わせて作られています。最も基本的な形の扇子です。
生地扇子は、綿や麻、シルクやデニム、革などさまざまな生地を使って作られています。生地は片面貼りなので裏から扇骨が見えます。デニム扇子も革扇子も生地扇子です。
白竹堂では、紙扇子や生地扇子だけでなく、竹のみで作られた竹扇子(板扇子)もあります。
竹扇子
「竹扇子」は、和紙や生地を使用せずに竹のみで作られた扇子です。板扇子とも言います。
扇子の原型である木簡と呼ばれる木の札を束ねた物から着想を得たデザインです。
紳士扇子と婦人扇子
「紳士扇子」と「婦人扇子」は、主に扇子の大きさ(長さ)で区別されています。
紳士扇子は、婦人扇子よりも大きく、7寸5分(約22.5cm)が標準的なサイズです。大ぶりの8寸5分(約25.5cm)のものもあります。
婦人扇子は、紳士扇子よりも小ぶりで、6寸5分~7寸(約19.5~21cm)のものが基本的なサイズです。さらに小ぶりな6寸(18cm)未満のミニサイズもあります。
紳士、婦人は大きさによる分け方ですので、男性が婦人扇子をお使いいただいても、女性が紳士扇子をお使いいただいても構いません。基本的にはデザインの好みで選ぶことをおすすめしています。
京扇子
「京扇子」は、扇面・扇骨・仕上げ加工のすべてを、京都・滋賀を中心とした国内で生産した扇子のことを言います。また、「京扇子」という名称は、京都扇子団扇商工協同組合に所属する組合員のみが使用できます。
京扇子について詳しくはこちら
飾扇子
お部屋や玄関にインテリアとして飾って使う扇子です。すぐに飾っていただけるように扇子立てとセットにしています。
富士山や桜など日本を象徴する絵柄が多いので、特に海外の方への贈り物として人気です。企業様のイベント記念品としてもご好評いただいています。
7寸5分、9寸、9寸5分の3サイズが主なラインアップです。1尺2寸(約36cm)の大きいものもあります。
舞扇子
日本舞踊や新舞踊、民謡舞踊の際に使われる扇子です。飾扇子と似ていますが、取り回しやすいように親骨に重りが付いています。
シンプルなものから豪華なものまで多様なデザインを取り揃えておりますので、舞踊以外の用途にお使いいただくのもおすすめです。
茶道用扇子
茶道用の扇子です。お茶扇子やお茶扇とも呼ばれます。表千家用の6寸5分、裏千家用の5寸・6寸があります。
茶道用途以外にお部屋に飾っても楽しんでいただけるよう、専用の扇子立てもご用意しています。